暗峠①/②

暗峠①/②

 暗峠ってご存じですか?

激坂の頂点、自転車乗りの聖地、凶悪酷道308号線、坂馬鹿の聖地、、、

サイクリスト 聖地 で検索をかけると、これでもか!と言うほどの文言が並びます。

昔、奈良から大阪に車で向かう時に、googleナビの通りに進みましたらどんどんどんどん登っていく。

運転していた夫が、「もしかして、これって暗峠に行く道?」と気づきまして、あ~ダメダメ駄目!ってUターン出来る所を探しながら進みましたら、大阪側に入る手前でどうにかUターン出来まして奈良側に戻ったことがあります。

国道だから間違った案内ではないのですが、googleは悪くないものの知らずに行ってしまったら逝くよ・・・心が・・・

とまあ、何故かこの時から暗峠制覇への野望が始まったわけですが、制覇する方法は車でも自転車でもなく歩き!なんです。

この暗峠制覇の一番の壁は、夫を口説く事でした。

そう、夫は70歳手前の言わば前期高齢者。

まずは、十三峠(水飲み地蔵)、竜田越え、榁木峠で練習をして自信を付けてから挑むことにしました。

出発は、こんな派手な電車が走っている近鉄枚岡駅からです。

枚岡神社の中を通ってから国道308号線に向かいます。

いきなり階段から始まるってどうですか?(笑)

季節は夏の終わり、新型コロナの落ち着いていた時です。

2020年9月21日の午前9時過ぎ、この段階では国道308号線を歩いている人は殆どおらず、いきなりOリングに歓迎されるというスタートとなりました。

いくつかの峠を歩いていると、この丸いマークの道路が出てくると急な坂道が続くののだなと、身体と心が覚悟するようになりました。

5,6分も歩くとすぐに ↓ のような案内が出てきて空気も一気に変わります。

この辺りから、車の往来も出てきました。

この細い坂道を、人も自転車もバイクも車も分け隔て無く登って行きます。

もちろん中央分離帯なんてものはなく、車同士のすれ違いはどちらかの車がバックしながら広い場所を探さなければなりません。

はい、ここで 暗峠 車 大変 と検索。

○谷に落ちている車もあるよ~落ちたら助からないかもね

○タイヤが空転して動けなくなることが多々あるよ

○二度と通りたくない

歩いている側としても巻き込まれたくないので、車のナンバーや運転している人、後部座席に乗っている人を確認してから、たぶん地元の人だから普通に待っていよう、これは観光客みたいだから少し遠くに避難しておこう、泣きそうな顔で運転しているからめちゃめちゃ離れようなどと対応を変えました。

しばらく歩く登ると、左右にハイキングコースが出てきます。

↓ は、東大阪市が出しているハイキングマップですが、真ん中に引いた赤い線が国道308号線つまり暗峠奈良街道です。

見ての通り、道路の左右は山の中でいくつものハイキングコースがあります。

何人ものハイカーがそれぞれ選んだコースに進む中、頑なに国道308号線を進む私たちです。

車がこの道に入ると、無理そうだから脇道に入って~なんて出来ず行くか戻るかの二択。

戻りたくても、Uターン出来る場所までは進まないといけない、そんな場所を見つけるのも一苦労。

Uターン出来そうな場所があれば切り返しが何回必要であっても、出来るだけ早く決断するのが良いと思います。

何台も何台もUターンしていく車を見ました。

そして、エンジンルームを開けたまま、携帯片手に途方に暮れている車も数台見ました。

続く

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